少し昔に発売された「富士見ミステリー大賞」の大賞受賞作。
 ネタに困ったので、今日の日記に。

 解説

 とにかく斬新。作者の脳内構造を調べてみたくなるぐらい斬新。

 冒頭に、ヒロインはクラスメイトに自身の体験した「完全密室」の話をします。話の前フリがあったのですが、どうでもいい話題なので無かった事にします。

 空手部に所属しているヒロインと主人公は、休みを利用しての合宿に参加します。
 二日目ぐらいに部員が殺されます。まあ、一般的ですね。
 しかし、その部屋は全て鍵が掛かっており、どこからも入る事の出来ない「完全」な「密室」だったのです。
 ……冒頭で「完全密室」と話しているのは、ネタバレじゃないでしょうか? まあ、いきなり密室と言われてもなんですし、作者の優しい配慮と解釈しましょう。
 心臓を強打されたのが、死因と説明が入ります。
 ちなみに、現場に凶器はありません。
 ここからが、作者の腕の見せ所です。
 どうやって犯人を立証するのでしょうか。
 みなさんも考えてください。

 では、解答を。衝撃のトリックを堪能してください。

 (’∀`)<先輩。あなたが犯人です!
 (゜Д゜ )ハァ? どうやったら俺が犯人になるんだよ?
 (’∀`)<先輩は、殺人格闘術を使えますね? 隠していても無駄です。証拠もあります。
 (゜Д゜ )……何故それを。
 (’∀`)<貴方は、隣の部屋から壁越しに溌頚(はっけい)を叩き込んで殺害したんだ!
 (゜Д゜ )……見抜かれてはしょうがない。お前ら全員皆殺しだ!

 この後、同種の殺人格闘術を使える主人公に先輩はボコボコにされます。こうして、事件は幕を閉じました。

 素晴らしい! さすが「富士見ミステリー大賞」を受賞しただけはある! なんて斬新なんだ!

 ちなみに、審査員をしていたのは「有栖川 有栖」御大。
 ……これは、世の闇に沈めておくべき小説だったと思います。

 興味のある人は、誰かから借りて読むとお勧めです。

 それでは、またお会いしましょう。
 菊四でした。

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