ISBN:4829116633 文庫 貴子 潤一郎 富士見書房 2004/10 ¥609

 naotoc1様の日記で紹介されていた本。

 作者の著作をデビュー当時から購読している私としては、それが嬉しかったので自分も紹介してみる。
 ……あ、文章がおかしい。……気にしない方向で。

 貴子 潤一郎は「十二月のベロニカ」で富士見ファンタジア文庫大賞を受賞し、デビューしたという華々しい経歴の持ち主。
 「十二月のベロニカ」は中世をベースにしたファンタジー。内容はベロニカという神の巫女(差異があるけど、適切な表現が難しい)にまつわる悲劇とか逸話とかの話。
 そして、二人の男の生き様。

 構成で読ませる。
 内容にあんまり触れるのは良くないので、ここらへんで終了。

 肝心の「眠り姫」は第二作。
 これがまた、色々あった。
 八年ぶりに出た大賞受賞者は、筆が遅かった。

 「ベロニカ」から待つ事、おおよそ一年と十ヶ月。
 正直、忘れた頃に出た。
 お陰で、初版を買い逃した。
 ガッデム。

 ……は置いといて。
 内容は短編七本。

 表題作の「眠り姫」は、ベロニカの現代版リメイク。
 純愛物として良く出来ている。
 現代の主人公が、一人の女性に生涯の忠誠を誓う騎士のように尽くすところは、あまりライトノベルで見ない展開です。

 全体的に作品傾向は、昨今のライトノベルからちょっと外れた感じ。ちょっと人を選びそうです。

 最近は、シリーズ物として「煉獄のエスクード」を書いています。ただ、個人的には、この人のシリーズ長編よりは短編の方が好みです。

 これはレンタル可能です。
 お暇な方はご一報を。

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