*一応、1から読むのを推奨。

 「その5・青赤白コントロール」

 もう嫌だ! 右を向いたら緑黒系コントロール! 左を向いたら白黒系ビート! なんだこの環境! ワッツィめ! もっと別のデッキはねえのか!? 多色環境だろ!?

 フランス革命よろしく、トリコロールはそんな鬱屈した背景を抱えるラヴニカブロック構築を変革させる為に誕生しました。圧政者よくたばれ! 自由と平和を! まあそんな感じですね。

 トリコロールは各色の美味しい所取りを地で行きます。
 赤から火力を、白からライフ回復を、青からカウンターとドローを、と言った具合にです。
 三色系のデッキで一番名前がイナセなのも魅力的です。

 ラヴニカの火力は優秀そのもの。色拘束が厳しい分、効果は引き上げられています。

 「稲妻のらせん」はニマナ三点インスタントという近年稀に見る力強さ、そしてライフ三点回復という繊細さ。二つを合わせようと思ったデザイナーの顔が見たくなるぐらいです。おかしいぐらい強いと訴えたい。
 「電解」はかつてアポカリプスに収録されていた「火/氷」を一つにしたカードです。割りと危険なタフネス1が多い環境に良くマッチしています。ドローがついているというのが、どんな相手にも絶対に無駄にならない素晴らしいポイント。デッキを綺麗に回転(ドロー数を増やして、毎回の回りを安定化)させるという要素も担っていますね。

 「光り輝く炎」や「炎まといの天使」。赤白というカラーはライフ回復の鬼ですね。もうどんなに王族が泣いても許してやらないっていう感じ。「稲妻のらせん」もまさにそんな感じですよ。
 「光り輝く炎」は白緑デッキのように数で押すデッキには、希望を断頭台で断ち切る如くの効果を発揮します。っていうか、ライフ回復しすぎです。X=4で打たれたらもうカード片付けたくなるぐらい。

 ドローはキャントリップに、「時間の把握」「強迫的な研究」「火想者の発動」などズラリ。青黒緑で「火想者の発動」を打たれると物凄く辛いです。一枚で複数枚のアドバンテージを稼ぐというのが素晴らしい。

 カウンターは序盤の時間稼ぎに「差し戻し」。重めのクリーチャーを打ち消す「巻き込み」。黒がなくても、唯一の確定カウンターと言う事で「妄想の誘導」。

 ドローとカウンターは青黒緑の天敵です。

 とまあ、色々書きましたが、これ本当に強いんですよ。
 個人的には、メタの中心に来てもおかしくないはずなんですよ。そこら辺、何か事情があるのかな。あんまりMOとかで情報見ないのとか。

 対策とかはしっかり考えておくと良い感じです。
 緑が入っているなら、ヒヨケなアレとか良いですね。

 最後にデッキレシピを載せておきます。
 これは主水様の手製ですね。お借りします。

32th A−ZERO COMPETITION(ラヴニカブロック構築)一位・仮面ライダー正悪鬼

メイン(60枚)
4《差し戻し/Remand》
4《稲妻のらせん/Lightning Helix》
2《時間の把握/Telling Time》
4《強迫的な研究/Compulsive Research》
3《巻き込み/Convolute》
4《電解/Electrolyze》
2《火想者の発動/Invoke the Firemind》
2《妄想の誘導/Induce Paranoia》
3《光り輝く炎/Brightflame》
1《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》
4《炎まといの天使/Firemane Angel》
2《ボロスの印鑑/Boros Signet》
2《イゼットの印鑑/Izzet Signet》
9《島/Island》
4《平地/Plains》
4《蒸気孔/Steam Vents》
4《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
2《ボロスの駐屯地/Boros Garrison》

サイド(15枚)
1《交錯の混乱/Muddle the Mixture》
4《連弾炎/Pyromatics》
3《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》
2《ティボーとルミア/Tibor and Lumia》
3《夢のつなぎ紐/Dream Leash》
2《ラジアの浄化/Razia’s Purification》

 それではまた次回!

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索