最近、沖縄では個人のプレイヤー主催で結構大きめの大会(沖縄という舞台で、ね?)が開かれるようになりました。某県聖(と書いてけんつよと読む)様の主催するヴィンテージ大会とか、今回のTOMMY様主催の大会とかですね。どちらも沖縄で開かれる事の少ないフォーマットが売りと言えます。

 今回、菊四がレポを取ったTOMMY’sリーグで採用されているフォーマットは
 「2 Cycle Standard TypeB」
 名前がやたらとカッコエエと思います。
 
「2 Cycle」はマジックの新しい非公認フォーマットです。

 元は周囲に引退者が増えてきた現状に対して遊べる場を提供しようと、某巨大掲示板で有志によって議論が交わされて作られた物です。
 初心者にも、トーナメントプレイヤーにも、引退者にも、カジュアルプレイヤーにも、 つまりマジックを好きな全ての人が楽しめるようなフォーマットとして考案されました。

 基本セット+2つのエキスパンションブロックを選択し、
 その中に収録されているカード群でデッキを構築します。
 例1)4th+アイスエイジブロック+ミラージュブロック
 例2)6th+ミラージュブロック+オンスロートブロック

 ・その他の構築ルールはスタンダード等に準拠します。
 (デッキ枚数60枚以上、同名カード4枚以下、サイドは0か15枚)
 ・フォーマットはTypeAとTypeBに分かれています。

 概要はこんな感じとなっております。
 引退者でも、プレイしていた時期のスタンダードデッキがあれば参加出来るという訳ですね。
 まあ禁止カードの多いウルザブロックとかだと厳しいかもしれませんが、上でも述べられている通り、マジックを好きな全ての人が楽しめるフォーマットというのがぴったり当てはまる感じです。
 良く考えられていて素敵極まりない。

 ちなみにこのフォーマットの二つのタイプの説明。

「A*ほぼ全てのカードが使用可能」

α
β
Unlimited Edition
Revised Edition
4th Edition +Chronicles/第4版およびクロニクル(*)
5th Edition/第5版
6th Edition/第6版
7th Edition/第7版
8th Edition/第8版
9th Edition/第9版
Potal(**)
(*)Chronicles/クロニクルは第4版に含むものとする
(**)ポータル・ポータル2・ポータル三国志・スターターを含む

サイクル(ブロック):この中からふたつを選択

ヴィンテージブロック(Arabian Night,Antiquities,Legends,The Dark)
IAブロック(Ice Age, Homelands, Alliances, Fallen Empires(***))
MIブロック(Mirage, Visions, Weatherlight)
TEブロック(Tempest, Stronghold, Exodus)
USブロック(Urza’s Saga, Urza’s Legacy, Urza’s Destiny)
MMブロック(Mercadian Masques, Nemesis, Prophecy)
IVブロック(Invasion, Planeshift, Apocalypse)
ODブロック(Odyssey, Torment, Judgement)
ONブロック(Onslaught, Legions, Scourge)
MRブロック(Mirrodin, Darksteel, Fifth Dawn)
神河ブロック(神河物語, 神河謀反, 神河救済)
ラヴニカブロック(Ravnica: City of Guilds, Guildpact, Dissension)
(***)例外的にFallen Empiresをアイスエイジブロックに加える

禁止カード

アンティに関するカード


 そして、リーグに採用されているB。

「B*四版、Fallen Empiresから」

4th Edition +Chronicles/第4版およびクロニクル(*)
5th Edition/第5版
6th Edition/第6版
7th Edition/第7版
8th Edition/第8版
9th Edition/第9版
(*)Chronicles/クロニクルは第4版に含むものとする

サイクル(ブロック):この中からふたつを選択

IAブロック(Ice Age, Homelands, Alliances, Fallen Empires(***))
MIブロック(Mirage, Visions, Weatherlight)
TEブロック(Tempest, Stronghold, Exodus)
USブロック(Urza’s Saga, Urza’s Legacy, Urza’s Destiny)
MMブロック(Mercadian Masques, Nemesis, Prophecy)
IVブロック(Invasion, Planeshift, Apocalypse)
ODブロック(Odyssey, Torment, Judgement)
ONブロック(Onslaught, Legions, Scourge)
MRブロック(Mirrodin, Darksteel, Fifth Dawn)
神河ブロック(神河物語, 神河謀反, 神河救済)
ラヴニカブロック(Ravnica: City of Guilds, Guildpact, Dissension)
(***)例外的にFallen Empiresをアイスエイジブロックに加える

禁止カード(2005.04.06現在)

アンティに関するカード
《天秤/Balance》
《黒の万力/Black Vise》
《チャネル/Channel》
《土地税/Land Tax》
《精神錯乱/Mind Twist》
《露天鉱床/Strip Mine》
《象牙の塔Ivory Tower》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《Illusions of Grandeur》
《Zuran Orb》
《大地の知識/Earthcraft》
《ドリーム・ホール/Dream Halls》
《精神力/Mind Over Matter》
《時のらせん/Time Spiral》
《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
《意外な授かり物/Windfall》
《記憶の壺/Memory Jar》
《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth’s Bargain》
《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》

ウォッチリスト(以下のカードは今後禁止カードとなる可能性(*1)がある-2005.04.06現在)

Dark Ritual/暗黒の儀式(UN,RV,4E,5E,IA,MI,TE,US,MM)
Demonic Consultation(IA)
Hymn to Tourach(FE)
Lotus Petal/水蓮の花びら(TE)
Necropotence/ネクロポーテンス(5E,IA)
Replenish/補充(UD)
Survival of the Fittest/適者生存(EX)
Yawgmoth’s Will/ヨーグモスの意志(US)
Ancient Tomb/古の墳墓(TE)
Entomb/納墓(OD)
Frantic Search/大あわての捜索(UL)
Goblin Lackey/ゴブリンの従僕(US)
Goblin Recruiter/ゴブリン徴募兵(6E,VI)
Grim Monolith/厳かなモノリス(UL)
Hermit Druid/隠遁ドルイド(SH)
Oath of Druids/ドルイドの誓い(EX)
Tinker/修繕(UL)
Skullclamp/頭蓋骨絞め(DST)
Lion’s Eye Diamond/ライオンの瞳のダイアモンド(MIR)(05/03/27 Nagano 1st.)

 今大会、TOMMY’sリーグ2ndでの禁止カード。

《壌土からの生命/Life from the Loam(RAV)》
《頭蓋骨絞め/Skullclamp(DST)》
《修繕/Tinker(UL)》
《電結の荒廃者/Arcbound Ravager(DST)》


 今、このリストをコピーしてて凄い不安になるカード名があるんですが、それはまたこちらの話。多分、自分の勘違いだと思うし。とりあえず、大会の形式説明はこんな感じで。

 今回は全五回戦きっちり取ったので、レポをちゃんと書いてますよー。
 それではお楽しみください。

 ハロー、全国のMTGプレイヤーの皆!
 ここ南国はアメリカ合衆国沖縄州(不謹慎)から大会のレポートをお伝えするよ!
 全五回戦、楽しみながら読んでくれよ?

 さあ、レポートを始めよう!


 ……と言いたい所ですが、それはデッキリストが出てからの方が楽しめると思うので、今日は無し。
 出たら、順次上げていきますのでよろしくお願いします。

 で、今日の余談なのにメインの話(それはもう余談じゃねえ)。

 レポ取りがしたいという欲望に駆られ、結局大会にプレイヤーとして参加しなかった菊四ですが、前日までデッキだけは無駄に考えて、無駄に作って、無駄に没らせて、無駄に時間を浪費しまくりました。それはそれは物凄く。馬鹿ですか、と問われたらチャールズ・マンソンもどん引きするぐらいの笑顔で頷いて見せますよ(不謹慎)。

 という訳で、前日までに、考えた・組んだ・没らせた・浪費したの四重苦のようなデッキを二つ載せておきます。
 まあ暇潰し程度にどうぞー。

(1・電波から生まれたALL分割)

 二つのブロックが選べるなら、分割カードが全部使えるなーという脳味噌ボイルの発想から生まれたデッキ。
 分割は一枚に二枚のカードの効果が詰め込まれている奇跡のようなカード。つまり、一枚で二枚分のアドバンテージ。すなわち、これを三十六枚入れれば、掛ける2で七十二枚のカードが入っているのと同じ効果! うは、死角が存在しないスーパーデックに! ……という本当に可哀想な理論(そして理論でもない、これは由緒正しい電波)。誰もが考え、一度は夢見た(面倒だからやらない)デッキをとくとみよ!

 Ravnica Cycle+Invasion Cycle+6th

 SPELLS (36)

 4 暴行+殴打 / Assault+Battery
 4 罪+罰 / Crime+Punishment
 4 火+氷 / Fire+Ice
 4 隠匿+探求 / Hide+Seek
 2 打撃+爆走 / Hit+Run
 3 確率+結末 / Odds+Ends
 2 秩序+混沌 / Order+Chaos
 3 研究+開発 / Research+Development
 4 隆盛+下落 / Rise+Fall
 3 悪意+敵意 / Spite+Malice
 3 供給+需要 / Supply+Demand

 LANDS (24)

 3 血の墓所 / Blood Crypt
 3 繁殖池 / Breeding Pool
 1 神無き祭殿 / Godless Shrine
 2 神聖なる泉 / Hallowed Fountain
 3 草むした墓 / Overgrown Tomb
 4 パルンズの柱 / Pillar of the Paruns
 2 蒸気孔 / Steam Vents
 2 寺院の庭 / Temple Garden
 4 真鍮の都 / City of Brass

 高い・弱い・遅い・痛い・見にくいという五重苦を体現した究極のデッキ「ALL分割」。
 M志向の方には本当にオススメで、もうマジックとかそういう問題じゃないというデッキポテンシャルに愕然。
 手札の持ち方が通常とは一線を画すおしゃれポイントも(全部分割なので、横にして持つとしっくり来ます)。
 勝つ為には、三国を統一できる程度の天運と大量の分割カードを間違えたりしない冷静な判断力、全敗しても泣かない覚悟が必要な為、乗るだけでデッキ賞が確約されるというまさに究極のデッキの一つです。
 どうしても商品が欲しい強欲な方には、最高のデッキじゃろ?

 今年の夏はこれで大会に出てみませんか?
 今までの自分からは想像も出来ないMTGを楽しもうぜ!

(2・電波から超システム搭載デッキ)

 カードリストをだらーりと思い出していると、革命の神が降りてきたんですよ。
 ちょっとゲバラに似ている感じの、ええここはどうでも良いので飛ばしてください。とにかくゲバラが(以下略)

 まあともかく、思ったのは「野生の雑種犬とアクアミーバって暴勇と凄まじく相性良んじゃね?」という事でした。
 ここだけなら、まだマトモなのにここから菊四ならではの電波で歪んでいく構想。

 試行試行試行……疾走・瞑想・克目!

 キョエエエエエー!

 思考思考思考……失踪・迷走・勝つの苦!

「そうだ! ありとあらゆるシステムを入れれば良いんだ! そうすれば最強じゃよギギギ……ガガガ」
 もう訳が解りません。アンパン吸ってるのか過去の私。どう見てもラリってます。
 マリファナはオランダじゃパンピーでも吸っているんだよ、有栖川有栖の小説で読んだだけだから実際は知らんが……とまあ、そういう非常に「論理的」な思考の元に出来上がったデッキがこれです。

 Ravnica Cycle+Odyssey Cycle+7th

 CREATURES (30)

 4 アクアミーバ / Aquamoeba
 2 不可思議 / Wonder
 4 憤怒 / Anger
 3 日を浴びるルートワラ / Basking Rootwalla
 4 極楽鳥 / Birds of Paradise
 4 野生の雑種犬 / Wild Mongrel
 2 戦慄の金屑 / Dread Slag
 4 鋸歯の戯れ児 / Jagged Poppet
 3 不和の化身 / Avatar of Discord

 SPELLS (6)
 4 綿密な分析 / Deep Analysis
 2 ワームの咆哮 / Roar of the Wurm

 LANDS (24)
 4 血の墓所 / Blood Crypt
 4 繁殖池 / Breeding Pool
 2 真鍮の都 / City of Brass
 4 草むした墓 / Overgrown Tomb
 4 蒸気孔 / Steam Vents
 4 踏み鳴らされる地 / Stomping Ground
 2 山 / Mountain

 手札ゼロ時に戦慄の金属を憤怒経由で飛ばすと「すげえ、こんな大雑把なボールライトニング初めて見た!」と近所の子供も大喜び間違いなし。
 ちなみに赤単と当たったらご飯食べに行くと良いよ。
 結果変わらないし。
 ある意味、相手にも自分にもボーナスステージ。
 五回戦で五回ぐらいボーナスステージだったら、次からはマトモなデッキで出ようね。
 お腹いっぱいだから、きっとゆとりを持って考えられると思う。

 敗北を知りたいが為に、刑務所を脱走した人とかに超オススメ。
 あとあれ、7thを採用している理由はサイドから「対立」と「静態の宝珠」が上がってブルーオーブにしようと思ったから。うん、スマートで無理の無い構想だよね(反語)。

 デッキ名は搭載しているシステムの名前を入れて「暴勇フラッシュバックマッドネスインカーネーションブルーオーブ」っていう名前です。30文字もあります。早口言葉みたい。

 ちょっと石田プロを参考にしてみました。あの長いデッキ名と互角の長さだと思います。
 そこだけ「が」互角っていうだけでポテンシャルの高さが伺えるかなと。

 以上、二つのデッキいかがだったでしょうか?
 感想、意見、批判、苦情、何でもどうぞ。

 えーと、これ全部ネタじゃなくて本気で考えていました。

 ……だからレポを取る事にしたんだよ?

 それじゃ、今度はマトモなレポートでお会いしましょう。

 そいでは。

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