まずは今を語るより前に、在りし日の事から。

 私が始めてシルバー杯に参加したのは第19回。もうかれこれ、6年前。
 実はこれが最初で最後のシルバー杯……になるはずだったのだけど。

 今回、店長である近野様が沖縄から離れるという事で、もう一度の開催と相成った。

 ちなみに前回参加した時、私の順位は73名中18位。
 大会初参加でもあったから、実は凄く良い成績だったりする。
 使っていたデッキも、土地19枚に黄昏の呼び声が3枚投入という大惨事のデッキだったから、ある意味奇跡のような数字だ。

 しかし、あれから6年も経てば私だってそれなりに成長している(ああ言いきっちゃった)。
 今回出るからには、必ずや私がこのタイトルを頂く! と思いつつ、楽しめれば良いかなあとも思いつつ。
 正直、もう一度シルバー杯が出来るっていうのが凄く嬉しかったんだ。うん、本当に嬉しかった。
 これはシルバーに関わりのある人なら共通の想いだと思う。

 大会前からきちんと乗るデッキも決めていた(ドラゴンストーム)。
 決めてから大体一週間、一人でずっと回していた。
 スリーブを1セット駄目にするぐらい回して回して、どうにか人並みに回せるようにはなったと思う。
 ……途中、プロジェクトXに浮気しそうになったけどねw
 
 さてさて、これで当日への準備は終了。
 前日、私はわくわくして遠足前のように眠れずにいた。

 大会当日、前日から本当に眠れずに完徹した私が居た。阿呆である。
 当日のリストはこんな感じ

 
メイン60枚

4 蒸気孔/ Steam Vents
4 シヴの浅瀬/Shivan Reef
2 石灰の池/ Calciform Pools
6 山/Mountain
6 島/Island

2 狩り立てられたドラゴン/ Hunted Dragon
4 ボガーダンのヘルカイト/ Bogardan Hellkite
4 差し戻し/ Remand
4 ドラゴンの嵐/ Dragonstorm
4 煮えたぎる歌/Seething Song
4 手練/Sleight of Hand
4 炎の儀式/ Rite of Flame
4 時間の把握/ Telling Time
4 万の眠り/ Gigadrowse
4 睡蓮の花/ Lotus Bloom

サイド

4 硫黄の精霊/ Sulfur Elemental
4 撤廃/ Repeal
3 無知の喜び/ Ignorant Bliss
2 戦慄艦の浅瀬/ Dreadship Reef
1 ゴロゾス/ Grozoth
1 目くらましの呪文/ Dizzy Spell


 メインはほとんど世界選手権の三原様のデッキと変わらず(浅瀬が石灰の池になっているだけ)

 サイドは、

 硫黄の精霊は当日ボロスが多いと感じて投入。
 ボロス以外のビート用に撤廃。
 迫害などの手札破壊に無知の喜び。
 浅瀬はコントロール相手へのサイド後。
 ゴロゾスは相手によって駆り立てられたドラゴン1枚とチェンジ。
 目くらましはコントロール相手に、万の眠りなどサーチ用。

 という感じ。練りが足りていない、というのが正直な実感。

 さてと、ちょいと記憶が曖昧だけどレポートを書いてみよう。

 1回戦 Iさん(GBRコントロール)

 黒が入っているのを確認してややげんなり。迫害怖いよ迫害。

 1本目
 こちらがさっくりと回り、炎の儀式→炎の儀式→煮えたぎる歌→ドラゴンの嵐で先取。

 2本目
 相手の迫害(色宣言は無論赤)や呆然が刺さりドラゴンの嵐などが落ちる。
 んでダラダラしているところに、相手根絶→ドラゴンの嵐。
 諦めずにヘルカイト路線で粘ろうとするものの、相手が調和を二連射。
 そのまま後続の生物に殴られ死亡。

 3本目
 相手の出足が鈍い。
 相手の迫害→差し戻し。その次のターンの迫害→差し戻し。さらに次のターンの迫害→無知の喜び。
 という風に、綺麗にかわして、ニターン後ぐらいに炎の儀式からドラゴンの嵐(ストーム1)。
 ヘルカイト二体呼んで、相手の根の壁(土地が詰まっていた)と本体に割り振る。
 そのまま、ヘルカイト死なず押し切る。

 2回戦 又吉さん(ボロス)

 チームメイトと当たる。ダイスロールで勝ち、先行獲得。ボロス相手にこれは助かる。

 1本目
 差し戻しなどで綺麗にいなして、
 4ターン目に炎の儀式→煮えたぎる歌→煮えたぎる歌→ドラゴンの嵐で先取。

 2本目
 相手1ターン目サバンナライオン、2ターンめライオンと展開。
 こちらの2ターン目に、炎の儀式使って硫黄の精霊で2対1交換。これに火力を打たせて3対2交換。
 相手のクロックをそうやって落とした所で、煮えたぎる歌→煮えたぎる歌→ドラゴンの嵐で連取。

 3回戦 電光石火さん(URトロン)

 相性的には悪くないが、相手のトロン揃いからの悪魔火とかが怖いなあと思いつつ。

 1本目
 相手も自分も土地が並ぶ並ぶ並ぶ。
 そして私の手札には全国から颯爽と参上したヘルカイトが2枚。国に帰れ!
 相手が先に動いて、影武者をプレイ(自身の墓地にあるヘルカイトをコピー。5点は菊四に)。
 エンド前に、菊四もヘルカイトをプレイして影武者を落とす。返し殴って、その返しに分解されてしまう。
 その後、相手のエンド前に延々とヘルカイトプレイ。うっかり通る。
 さらにドラゴンの嵐プレイ(ストーム2)して畳み掛ける。
 が。
 相手神秘の指導から徴用サーチし、ピッチでプレイ。
 僕の嵐がーとなるが、相手がスタック一番上のを奪った為に、相手の場に出たヘルカイトを焼き払えた。
 本体に偉いダメージのX火力が飛んでこなかったので、そのままヘルカイトで押し切りに成功。

 2本目
 相手が事故気味。それでも、テフェリーなどをプレイしてクロックをかけてくる。
 うーむと悩んでいるところに、相手が土地を引くべくのコンパルや印鑑プレイでフルタップ。
 その返しに、普通にくるりとストーム稼いでドラゴンの嵐(ストーム2)。
 うおー死ねーとばかりにヘルカイトが3体現れ、相手のテフェリーなどが旅立つ。あと本体に11点飛ばした。
 さすがにURトロンでヘルカイト3体は一片に始末されず、そのまま殴りきる。

 4回戦 Canさん(アグロローム)

 ここから二回IDすれば残れるかなあとか色々お話してみると微妙。
 だったら4・5と二回勝負する方が良いよねーと言う事で勝負。

 1本目
 相手の出足が鈍い。
 こちらは1ターン目に睡蓮を待機して、
 5ターン目に儀式→煮えたぎる歌→煮えたぎる歌→ドラゴンの嵐と繋ぎ先取。

 2本目
 またしても1ターン目に睡蓮待機。
 今度は土地を破壊されたりするも、相手のガルガドンを差し戻ししたりして動きを止める。
 あとは、煮えたぎる歌経由からヘルカイトをプレイ。
 相手の根の壁とブリキ通りの悪党を焼き払い、そのまま押し切る。

 5回戦 Itoさん(トリコロール)

 ID。チームメイト同士で予選1位2位通過。

 決勝前(空き時間)

 タカヒロ持参の地獄タワーを菊四・タカヒロ・ヨギ君・TOMMY様でプレイ。
 次から次へと現れるカードのバランス取れていないカオス感がたまらない。
 時の螺旋とか入れてんじゃねーよバーカw
 タカヒロが無駄にでかいクリーチャー引き当てまくって腹が立ったので、ひたすらクリーチャーで殴りかかる。
 追加でマスティコアを出そうとする→ヨギ君が窒息の旋風でカウンター。
 まだまだーとデアリガズを出そうとする→ヨギ君がドロマーの魔除けでカウンター。

 おのれヨギ! 許すまじ! 

 結果として、タカヒロの高潮のクラーケンとか憤怒の化身に殺される羽目に。

 そんな感じでまったりしていると、決勝のリストが張り出されるので確認。

 (予選順位)
 1菊四@Anonymity
 2Ito@Anonymity
 3カニ@UK
 4Can
 4村山
 6電光石火@UK
 7ケント@Anonymity
 7アキラ@Anonymity

 チームメイト多すぎです。しかも全員準々決勝当たるとかさーw

 決勝トーナメント1回戦 アキラ(トリコロール)

 チームメイト同士なので談笑しながら。
 ちょっと眠かったので、齋藤プロのように頬を叩いて気合を入れてみる。
 頬が痛くなったが眠気は醒めた。

 さて始めようとしたところで、クリスが颯爽とカードを持ってニコニコ。
 どうも引いたカードをあげるらしい。太っ腹だ。
 試しに菊四が引くと、ベータの黒の防御円。
 アキラが引くとベータの蘇生だった。
 この時、電波だと思うが菊四には嫌な予感がした。
 タイムシフトプレイヤー(三年ぶりに復帰)のアキラに、蘇生……。
 暗示としては出来すぎだろう、と。

 1本目

 手札的には悪くないのでスタートしてみる。
 が、手練とかで検索をかけてみても嵐が見つからない。
 その上、ドローするとヘルカイトやらが溢れんばかりにやってくる。
 相手のヌーマットを差し戻ししてみたりとドローはすれど、パーツが集まらない。
 そうこうしている間に、相手の場にアクローマが出てしまう。
 必死にヘルカイトなどをプレイしてみるものの、最後はゴッドで流され、その後影武者がヘルカイトになり死亡。

 2本目

 手練してみたりと序盤はまずまず。相手が石の雨を二回打ってくるが、土地は伸びるのでそこまで問題なく。
 んで時間の把握を打って、ちょっと事件発生。相手が間違ってこちらのライブラリーを切ってしまう。
 これで相手に警告が出る。
 ちなみにライブラリーの上に隠したのは時間の把握、下に隠したのはドラゴンの嵐。
 ただ、これを証明できるのが自分しかいなかったのでそのまま続行。
 まあしょうがない。ギャラリーがいればなあw
 ドローしても、ドラゴンと土地引くばかりで厳しい。
 最終的にはやはりアクローマに殴りきられ死亡。

 残念! 菊四の冒険はここで終わってしまった!
 えーと、次のシルバー杯はいつかなw? と思ったのは内緒内緒。

 ……うーん、本当に悔しかったなあ。

 準決勝が始まる頃、お腹がすいたので同じく負けてしまった師匠とローソン行って。
 帰ってきてちょっとしたら決勝が始まった。

 アキラVSIto

 なんとも嬉しい事に、自分達のチームメイト二人による決勝戦である。これなんて自作自演?
 シルバーの最後の世代同士ってのを考えると、また色々感慨深い。

 これはレポートを取ってあるので、そのうちサイトの方に。
 勝ったのは三年の空白を置いてタイムシフト……いやいや、見事に「蘇生」したアキラ。
 タイムシフトカードの入ったシルバー杯に、もっとも相応しいプレイヤーが勝ったのかもしれない。

 しばらくはラストエンペラーとでも呼ばれれば良いさw
 なにはともあれ、おめでとうございます。

 運営スタッフとジャッジの皆様お疲れ様でした。

 そして、数え切れないほどお世話になった店長の近野様、本当にありがとうございました!

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